谷口 蘭「自分の心から出てきたものを取り出して、顔の中に描く」|9月16日〜9月20日

「自分の心から出てきたものを取り出して、顔の中に描く」今回、そんな事を意識して制作しました。イメージとしては、摘んで、すーっと取り出して、線にしたり昔から心にある気になる形や、好きなモチーフを描き起こす。自分の心が、この色が良いんじゃないかというのをその通りにしてみる。そんな感じの作品たちになりました。

 

私のいつも気になる形は、きっと、人間を感じる形だと思います。骨や毛、体の内面。誰かが見た景色、考えている事、共有する事。私自身も人間の形、その肉体の”フィルター”を通して作品を作る事が、今のところ私にとっては、とても自然な事になっています。

毛は風を表せるから好きです。骨の佇まいが好きです。最近は、想像すればどこにでも行ける扉が気になってきています。そういう事を考えながら描きました。

是非ごゆっくり、ご高覧頂けましたら幸いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

谷口 蘭
ran taniguchi

略歴
1983 石川県生まれ
2006 金沢美術工芸大学 油画専攻 卒業

主に骨、毛、体の内面などをモチーフにした作品を制作しています。
ただ視界には入っていただけの景色や物事が、時系列を超え、自分にとって意味を持つ出来事になる時があります。
その瞬間の事を顔型に切り取って、作品を作っています。

個展
2005 「飽きるまで骨」deux egg gallery、石川
2011 「revive」hotel Arrowle、石川
2013 「Bonne recolte」echu、石川
2021 「心臓はおどる」musee、石川
「熟考する世界」musee、石川